前回に引き続き、コンセンサス配列(モチーフ配列)の検索ツールについての説明です。
今回は、「Weeder」と呼ばれるソフトを使ってみたいと思います。このソフトもよく利用されていると思います。
〈インストール方法〉
(1)下記のサイトからWeederをダウンロードする。
http://159.149.160.51/modtools/
⇒左側の「Downloads」から「Weeder1.4.2」をクリックする。ダウンロードのページに移動するので、Unix/Linux/Cygwin Source Code (NEW: version 1.4.2)をクリックし、ファイルをダウンロードする。
(2)ファイルを解凍する。
$ tar zxvf weeder1.4.2.tar.gz
(3)Weederのディレクトリに移動する。
$ cd Weeder1.4.2/
(4)コンパイルを実行。
$ ./compileall
gcc src/weederTFBS.c -o weederTFBS.out -O2 -lm
src/weederTFBS.c: 関数 ‘main’ 内:
src/weederTFBS.c:1050:5: 警告: 書式 ‘%d’ は引数の型が ‘int’ であると予期されますが、第 3 引数の型は ‘long int’ です [-Wformat]
src/weederTFBS.c:1050:5: 警告: 書式 ‘%d’ は引数の型が ‘int’ であると予期されますが、第 4 引数の型は ‘long int’ です [-Wformat]
src/weederTFBS.c:1052:5: 警告: 書式 ‘%d’ は引数の型が ‘int’ であると予期されますが、第 3 引数の型は ‘long int’ です [-Wformat]
src/weederTFBS.c:1052:5: 警告: 書式 ‘%d’ は引数の型が ‘int’ であると予期されますが、第 4 引数の型は ‘long int’ です [-Wformat]
src/weederTFBS.c:1054:5: 警告: 書式 ‘%d’ は引数の型が ‘int’ であると予期されますが、第 3 引数の型は ‘long int’ です [-Wformat]
src/weederTFBS.c:1054:5: 警告: 書式 ‘%d’ は引数の型が ‘int’ であると予期されますが、第 4 引数の型は ‘long int’ です [-Wformat]
src/weederTFBS.c:458:10: 警告: warn_unused_result 属性付きで宣言されている ‘fscanf’ の戻り値を無視しています [-Wunused-result]
gcc src/weederlauncher.c -o weederlauncher.out -lm
gcc src/adviser.c -o adviser.out -O2 -lm
src/adviser.c: 関数 ‘main’ 内:
src/adviser.c:289:10: 警告: warn_unused_result 属性付きで宣言されている ‘fscanf’ の戻り値を無視しています [-Wunused-result]
gcc src/locator.c -o locator.out -O2 -lm
src/locator.c: 関数 ‘main’ 内:
src/locator.c:329:10: 警告: warn_unused_result 属性付きで宣言されている ‘fscanf’ の戻り値を無視しています [-Wunused-result]
⇒よくわからない警告文が出ていましたが、インストールはうまくいったようです。
〈Frequency fileの作成〉
Weederの場合、バックグラウンドとなるデータをあらかじめ作っておく必要があります。(転写因子の結合サイトを探す場合は、すでに用意されているファイルを使えばよいみたいです。)
(1)下記のサイトへもう一度行き、左側の「Additional tools」のFrequency maker (for adding new species to Weeder)をクリック。
http://159.149.160.51/modtools/
(2)「How to build a new frequency file for Weeder」というページに移動するので、上から2つ目の「Download this program (works under UNIX/LINUX/MacOSX/Cygwin)」を右クリック、リンク先のファイルを保存してください。(名前は「wfrequency_maker.cpp」のままでダウンロードする。)
(3)ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動し、コンパイルを実行。
$ g++ wfrequency_maker.cpp -o wfrequency_maker
(4)バックグラウンドとして使用する配列のFASTAファイルのパス、およびバックグラウンドデータを呼び出す際に用いる任意の2文字を入力して、Frequency fileを作成する。
$ ./wfrequency_maker ./任意のパス/INPUT_file.fasta XX(任意の2文字)
Reading sequences file (avoiding duplicates)... done - Read sequence(s): 9360 Good Sequences: 9325 Duplicated sequence(s): 34
Building 6mers list... done
Finding exact occurrences... done
Counting 6mers occurrences...4096/4096 done
Writing freq file: UP.6.freq done
Building 8mers list... done
Finding exact occurrences... done
Counting 8mers occurrences...65527/65527 done
Writing freq file: UP.8.freq done
XX.6.freq
XX.8.freq
⇒上記の2種類のファイルができるので、これらのファイルをWeeder1.4.2ディレクトリ中の「FreqFiles」へ移動させる。
〈モチーフ検索〉
$ ./weederlauncher.out ./任意のパス/INPUT_file.fasta XX(バックグラウンドデータ) analysis_mode
⇒上記はあくまでコマンドの入力例になります。詳しくは、「weedermanual.pdf」を呼んでみてください。
・パラメータ
analysis_modeはいくつか用意されています。
small: 6mer、8merのモチーフを検索する
median: 6mer、8mer、10merのモチーフを検索する
large: 6mer、8mer、10mer、12merのモチーフを検索する
などなど。
・オプションパラメータ
M: モチーフ配列が同一の配列に対して「2回以上」出現するモチーフ配列を検索する。
T[1-n]: モチーフ検索の回数を指定する。(1-n回: default 10)
などなど。
〈参考文献〉
Weeder Web: discovery of transcription factor binding sites in a set of sequences from co-regulated genes
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC441603/
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