産総研で開催された「次世代シークエンサー解析入門」の復習として、その内容をまとめていこうと思います。とはいえ、更新ペースは週一ぐらいで。
まずはLinux基本コマンドについて。
ずばり覚えるべきコマンドはたったの3つ。
「ls」 「cd」 「less」 の3つです。
これらコマンドの基本的な機能は以下のとおりになります。
(1)ls
カレントディレクトリ中のファイル・ディレクトリを表示させる。
〈具体例〉
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ ls
Desktop Download Music Share Video
Document Image Sample.desktop Template
(2)cd
ディレクトリを移動する。
〈具体例〉
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ ls
Desktop Download Music Share Video
Document Image Sample.desktop Template
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ cd Download
imamachi@imamachi-virtual-machine:~/Download$ ls
refGene.txt
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ cd
Desktop Download Music Share Video
Document Image Sample.desktop Template
⇒「cd」だけ打つと、ルートディレクトリへ戻れる。
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ cd ..
Desktop Download Music Share Video
Document Image Sample.desktop Template
⇒「cd ..」と打つと、ひとつ上の階層のディレクトリへ移動できる。
(3)less
ファイルの中身を表示する。
〈具体例〉
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ ls
Desktop Download Music Share Video
Document Image Sample.desktop Template
imamachi@imamachi-virtual-machine:~$ cd Download/
imamachi@imamachi-virtual-machine:~/Download$ ls
refGene.txt
imamachi@imamachi-virtual-machine:~/Download$ less refGene.txt
790 NR_026775 chr6 + 26924771
26991753 26991753 26991753 3
26924771,26936236,26991032, 26924962,26936301,26991753,
0 LINC00240 unk unk -1,-1,-1,
…
ここまでは基本的な機能について紹介してきましたが、「ls」 「cd」 「less」には他にもオプションをつけることができます。
(1)ls -l
「ls」に「-l」のオプションをつけることによって、さらにカレントディレクトリ中のファイル・ディレクトリの詳細について表示させることができます。
〈具体例〉
imamachi@imamachi-virtual-machine:~/Download$ ls -l
合計 14256
-rw-rw-r-- 1 imamachi imamachi 1052432 2月 3 2012 liftOver
-rw-rw-r-- 1 imamachi imamachi 1052432 2月 3 2012 liftOver(1)
-rw-rw-r-- 1 imamachi imamachi 12491136 3月 10 22:38 refGene.txt
imamachi@imamachi-virtual-machine:~/Download$
(3)less -S
「less」に「-S」のオプションをつけることによって、改行コードが入っていなくてもウインドウサイズに合わせて折り返されていた文字列を、改行コードが入っているときのみ折り返して表示してくれます。(ただし、このオプションをつけると、ウインドウに入りきらなかった部分に関しては見せてくれません。)
〈具体例〉
〈具体例〉
imamachi@imamachi-virtual-machine:~/Download$ less -S refGene.txt
790 NR_026775 chr6 + 26924771 26991753
216 NM_007188 chr7 + 150725509 150744869
1152 NM_001242928 chr14 + 74353317 74398991
1645 NM_197964 chr7 + 139025877 139031065
257 NM_197962 chr1 - 193065594 193074608
135 NM_197961 chr15 - 65737997 65810035
⇒恥ずかしながら、講習会で初めて知りました。へたに文字列を折り返されると読みにくいファイルに関しては、このオプションを利用すると便利ですね。特に、よく使うBED, GTF, SAM, FASTQファイルの中身を見たいときには有効かな。
今日はここまで。
ちなみに
・VMware(R) Player 5.0.2 build-1031769
・Ubuntu 12.04 LTS
を利用して上記のコマンドを実行してます。
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